投稿日:2025年10月8日 | 最終更新日:2025年10月8日
「会社を辞めたら、生活できなくなるんじゃないか」
フリーランスになる前、いちばん怖かったのは「お金」のことでした。
自由に働けるようになっても、
「ちゃんとやっていけるのかな」
「貯金が減っていったらどうしよう」
──そんな不安が頭のどこかにずっとありました。
でも、実際にフリーになって数週間。
驚いたのは、生活コストがどんどん下がっていったことです。
それは節約を頑張ったからではなく、暮らし全体を「整える」ようになったからでした。
今日は、HSS型HSPの私が「雇用を手放して気づいたお金の話」を、リアルに書いてみようと思います。
雇用をやめて不安だった「お金」のこと
雇用されて働いていたころの私は、毎月の収入が安定している安心感の一方で、「働くために使うお金」や「ストレスをやわらげるお金」がいつの間にか増えていました。
たとえば、
- ストレス発散のポチ買いやガチャ課金
- 疲れた日の外食やデリバリー
- 自炊する気力がなくて買う冷凍食品
どれも「がんばってる自分へのご褒美」で、「稼いでるからいいよね」と思いながら使っていたお金です。
でも今思えば、それは「がんばるための出費」でした。
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働くことに合わせて体と心をすり減らし、その反動でお金を使ってバランスを取っていたんです。
HSS型HSPの私は、外の刺激や人のペースに合わせるのがとても疲れるタイプ。
雇用されて働くこと自体が、どこかでずっと合っていなかったのかもしれません。
だからこそ、雇われて働くことを手放すときは「本当に大丈夫かな…」という不安も大きかった。
でも実際にフリーランスになってみたら、お金が減るどころか、「使わなくて済むお金」が減っていったんです。
生活コストは「整ったら」勝手に下がっていった
雇われて働く生活をやめてしばらくして、ふと気づいたんです。
「そういえば、最近あんまりお金使ってないな」って。
別に「節約しよう!」と思っていたわけではありません。
でも、暮らしを整えていくうちに、自然とお金を使わなくなっていったんです。
予定を詰めなくなった=外食・交通費が減った
雇われていたころは、仕事が終わるとつい気が抜けて、「今日はもう作りたくない」とデリバリーや外食に頼る日も多かった。
「今日は疲れたし、まあいいか」が口ぐせでした。
フリーランスになってからは、外に出る理由が減ったぶん、交通費も外食費もほぼゼロ。
1か月に3〜5万円ほどかかっていた「なんとなくの出費」が、いまでは5,000円以内におさまっています。
15~20万稼ぐのに、5~10万のストレス発散代が必要でした。

ストレス発散の外食がなくなり、交際費も減っていった
以前は、ストレスが溜まると外に出ていました。
友達と飲みに行ったり、ひとりでお酒を飲んだり、子どもと一緒に外食することも多かったです。
それが「頑張った日のご褒美」になっていて、外に出ること自体がストレス発散になっていました。
でもフリーランスになって、日常のストレスが減ったことで、「発散のために出かける」ことがほとんどなくなりました。

今でもたまに行くけれど、それは疲れを癒すためじゃなく、純粋に楽しみたいから行く時間です。
使うお金の意味が変わっただけで、自然と交際費も減りました。
「疲れる美容」をやめたら、お金も気力も戻ってきた
私は以前は、美容院に行くたびに、「また思った通りにならなかったな」と感じていました。
しかも、予約を入れる時点で気が重くなる。
当日も気を使うし、終わるころにはどっと疲れてしまう。
「お金を払ってるのに疲れる」
それが、私が美容院に行かなくなったいちばんの理由です。
いまは、カットもブリーチもセルフ。
まつパーもセルフで、最近はネイルも自分でやってみようと思っています。
ちなみに、夫の髪も私が切っています。
夫も、私の好みの髪型にならないんだもん!
「だったら私が切る!」となって、今は夫も美容院は行きません。
どれも、節約のためというより、人の予定やペースに合わせる疲れを減らしたいという気持ちからでした。
不思議なもので、美容院に行くのをやめたらすごく気がラクになりました。
「予約しなきゃ」「行かなきゃ」と思う時間がなくなって、そのぶん頭の中が静かになったというか。
セルフで整える今の方が、ずっと自分に合ってる気がします。
お金だけじゃなく、気力の消耗も減って、ようやく「自分のペース」を取り戻せた感じです。
ストレス発散の買い物がなくなって、選ぶ基準が変わった
働いていたころは、ストレスが溜まるとネットを見てはポチ買いしていました。
欲しかったというより、「何か買いたい」が先にあった感じ。
でも、フリーランスになってからは、そういう衝動がほとんどなくなりました。
ストレスの「原因そのもの」が減ったから、わざわざ何かで埋める必要がなくなったんです。
いまは、買い物をする時も、「これを持ったら心地いいか」「本当に使うか」で選ぶようになりました。
衝動ではなく、感覚で。
いま残っているのは「自分が納得できる買い方」だけ。
買ったあとに後悔することがなくなって、お金を使うこと自体が気持ちいいものになりました。
HSS型HSPの私には「暮らしごと整える」が正解だった
HSS型HSPは、刺激を求めるのに、刺激に弱いという少し矛盾した気質です。
外の世界に出ていくとワクワクするけれど、そのあとどっと疲れて、引きこもりたくなる。
私は長いあいだ、その波に振り回されてきました。
でも「自分の暮らしを整える」ことを意識するようになってから、ようやくその波と「うまく付き合う」感覚がつかめてきたんです。
節約ではなく、「無駄に疲れない」暮らし方を選んだら、支出もエネルギーも、どちらも穏やかに整っていきました。
お金の不安の正体は、「疲れた日の整え方」がなかったこと
フリーランスになる前、私が本当に怖かったのは「収入が減ること」じゃなくて、「疲れたときにどう整えればいいのか」が分からなかったことでした。
雇用で働いていたころは、外食・デリバリー・ポチ買いなど、「お金を使うことで心のバランスを取る」のが当たり前だった。
だから、それができなくなったらどうすればいいんだろう?
その不安が、一番大きかったんだと思います。
だから最初は、まず家計簿と向き合いました。
自分のミニマムコスト(生きるための最低限の出費)を把握して、まずそれをカバーできるだけの案件を取りました。

あとは、ひたすら「整える時間」に集中する。
- 家を整える
- やりたいこと(ブログ)を整える
- 今後の人生の理想を整える
そうしたら、驚くほどお金を使わなくなりました。
「疲れた日」をお金で癒さなくても、静かな暮らしの中でちゃんと回復できる。
気づいたら、お金の不安はほとんど消えていました。
私に必要だったのは「もっと稼ぐこと」じゃなく、「整えながら生きる仕組み」だったんです。
まとめ|自分に合った暮らしは、心もお金も整える
生活コストを下げることは、我慢ではなく「自己理解の延長」でした。
外に合わせる生き方をやめて、「私にとっての快適」を基準にしたら、お金も時間も、自然と整っていきます。
他人の家計をまねする必要はありません。
「私が心地いい」暮らし方こそが、最小限で最適なコスト。
フリーランスになったことは、単なる働き方の変化ではなく、「暮らしの価値観を整えるきっかけ」だったと、いまは思っています。