合わない案件は、早めに切ったほうがいいと思っています。
でも、最初からできていたわけではないです。
断るのがずっと苦手でした。
「もう少し頑張ればいけるかも」「自分が合わせればいいだけかも」そんなふうに考えて、合わないと感じながら続けていたこともあります。
今思うと、かなり消耗していました。
目次
HSPが断れない理由は、気が弱いからじゃない

断れないのは、気が弱いからでも、プロ意識がないからでもありません。
心理学的に見ると、3つの理由があると思っています。
期待に応えたいという誠実さ
HSPは相手の気持ちを自然に読む気質があります。
「この人、私に期待してくれてる」と感じると、それに応えたいという気持ちが強く働きます。
断ることが相手への裏切りのように感じてしまうんですよね。
断ったらあとがないかもという不安
次の案件が来なくなるかもしれない、評価が下がるかもしれない。
この不安のせいで、現状にしがみついてしまう。
「今あるものを手放したら終わり」という感覚は、最悪のシナリオを描いてしまうというHSPの想像力のせい。
過度な自己否定
「合わないと感じているのは自分のせいかもしれない」という思考です。
相手の問題ではなく自分の問題として処理してしまう。
これはAC傾向がある人に出やすいパターンです。
この3つが重なると、合わないとわかっていても動けなくなっちゃうんだよね。

合わない案件のサインは、最初から出ている

振り返ると、合わない案件って最初の時点でなんとなくわかります。
やりとりの言い方がキツい、リスペクトが感じられない、納品しても特にリアクションがない。
こういう小さい違和感って、結構当たるんですよ。
HSPは、直感力が優れてるから。
人との相性だけでなく、作業との相性もあります。
工数と報酬が見合っていない、募集要項と実際の作業内容が違う。
たとえば実際にあったのは、リライト案件のはずなのにコーディングの要素まで含まれていたりするケースです。
こういうズレは、続けていくほど消耗します。
慣れるものではないです。
「自分さえ我慢すれば」のコストは思ったより高い

合わないとわかっていても続けていると、その案件だけじゃなくて他のことにも影響します。
合わない案件のことが頭に残ったまま、別の仕事に向かう感じです。
気持ちの余裕は、仕事の質にも普通に関係します。
HSP気質だと、この切り分けが特に難しいです。
消耗している状態って、自分では気づきにくいから。
でも後から振り返ると「あのころしんどかったな」とはっきりわかる。

考え方が変わった「ご縁を切れる人は、ご縁を作れる人」

あるとき、フリーランスの方のnoteでこの言葉を見ました。
「ご縁を切れる人は、ご縁を作れる人。」
検索でたどり着いた言葉でしたが、読んだ瞬間に納得しました。
自分はこれまで散々、新しいご縁を作ってきていました。
転職も、案件探しも、人間関係も。
今あるものを手放しても、また新しくつながることはできる。
その実績が自分にはある。
そう思えたとき、しがみつく理由が薄れました。
それまでは「もうこの仕事やりたくないな、この人嫌だな、でも切ったらもうこんな条件の仕事ないかもしれない」という葛藤がずっと続いていました。
でもこの言葉に出会ってから、すっぱり切れました。
切ると決めたら、怖くもなかったです。
むしろすっきりしていました。
葛藤は「切る前」だけで、決めた瞬間に終わっていました。

切った後は、すっきりしていることがほとんど

切り方は、案件によって違いました。
丁寧にお断りの連絡を入れたものもあるし、自然にフェードアウトしたものもあります。
どちらが正解かはケースバイケースだと思っています。
どちらの方法でも、後悔したことは一度もないです。
「あのとき切らなければよかった」と思った案件は、今のところありません。
それよりも「もっと早く切ればよかった」と思うことのほうが多いです。
断れるようになってから、合うものだけが残りました。
仕事も、人間関係も。
不誠実な人と付き合わなくなったから、今はとても満足しています。
そして残ったご縁に、すごく感謝できるようになりました。
もうひとつ気づいたことがあります。
嫌だった仕事も、実績になります。
合わないと感じながら続けていた案件でも、納品した事実は残ります。
その実績を使って、より良い条件の仕事に応募できました。
消耗した時間が無駄だったわけではなかったと、今は思っています。
最後に、断れなくて悩んでいるHSPの人へ。
「自分のせいかもしれない」と思いやすいのは、HSP脳のクセです。
世の中は「あなたのせいじゃない」ことのほうが多いです。
その思考パターンを知っているだけで、少し楽になります。
手放した分だけ、ちゃんと合うものに時間が使えるようになります。
それが積み重なって、今の仕事の環境になっている気がしています。

断れなかった私が言うので、大丈夫よ。