私は、自分に向いてない仕事をしていても、最初はわかりませんでした。
なんとなく消耗する。
なんとなく続かない。
でも理由がわからないから、自分の根性や努力の問題だと思ってしまう。
HSPはこれが起きやすいです。
感受性が高い分、しんどさの原因を特定しにくい。
私が仕事の向き不向きをちゃんと理解するまで、7年かかりました。
遠回りといえば遠回りですが、これくらい必要だったとも思っています。
目次
HSPは「なんとなく消耗する」が続きやすい

HSPは、刺激に敏感です。
音、光、人の感情、場の空気。
いろんなものを拾いながら動いているので、同じ仕事をしても消耗の量が違います。
問題は、その消耗の原因が自分でもわかりにくいこと。
いろんな刺激を同時に拾いすぎるので、音がしんどいのか、人間関係がしんどいのか、仕事内容がしんどいのか、判断しづらい。
「なんか疲れる」「なんか続かない」という感覚だけがあって、なぜかがわからない。
わからないまま続けて、ある日突然しんどくなる。
向いてない仕事にいる期間が長くなるのは、そういう理由だと思っています。

それもまたしんどい。
カウンセリングで気づいた、対面コミュニケーションの消耗

会社を辞めて時間ができたとき、カウンセリングの仕事を本格的に増やそうと思いました。
LINEでのやり取りは楽しかったです。
テキストで、相手のタイミングで受け取れる形でのコミュニケーションは、自分に合っていました。
でも、対面に移行しようとした途端、予約が入るたびに憂鬱になりました。
仕事が嫌いになったわけではありません。
相手のことが嫌いなわけでもない。
ただ、予約が増えるほど、気持ちが重くなっていきました。
当時は、その理由がよくわかりませんでした。

原因不明のまま続けるのはきつい。
外向型だと思っていたけど、ただの擬態だった

カウンセリングをやめてからしばらく後、「内向型」という概念を知りました。
読んだ瞬間、これだと思いました。
それまでの私は、自分を外向型だと思っていました。
人と話すのは好きだし、初対面でも普通に会話できる。
でもそれは外向型だったのではなく、ただの擬態でした。
内向型は、人と関わることができないわけではありません。
でも、同期コミュニケーション(リアルタイムで人と向き合う形)でエネルギーを大量に使います。
テキストや非同期のやり取りなら消耗が少ない。
カウンセリングの対面が憂鬱だったのは、そういうことだったと気づきました。
気づいたきっかけは、フルリモートの会社に入ったことでした。
それまでの私は、消耗していることにすら気づいていませんでした。
麻痺していたんだと思います。
自覚がないまま、普通にこなしていた。
でもフルリモートで働いた途端、「超ラクじゃん」と思いました(笑)
この感覚が、擬態していたことへの気づきでした。
ラクが普通じゃなかったということは、それまでがラクじゃなかったということです。

「普通にできてる」と「ラクにできてる」は全然違う。
商業ライターで初めて「居場所」ができた

商業ライターを始めたとき、ストレスがないと感じました。
テキストコミュニケーションでほぼ完結する。
自分のペースで書いて、納品する。
リアルタイムで誰かと向き合う必要がない。
一人で完結する仕事で、じっくり考えながら物を作れる。
内向型が消耗する要素が、そもそもない仕事でした。
それまで、社会に自分の居場所がないような気持ちでいました。
会社員として働きながら、自分がどこにいればいいのかずっとわからなかった。
でも、ライターとして仕事をして「ありがとうございます」と言われたとき、ここだと思いました。
居場所って、探すものじゃなくて、気づいたらできてるものかもしれません。

それが最初の感想。
向き不向きは、やってみないとわからなかった

7年かかったことを、長いと思うか短いと思うかは人それぞれだと思います。
私は、これくらい必要だったという感覚があります。
内向型の概念を先に知っていたとしても、体験しないと気づけなかったかもしれない。
カウンセリングが合わなかったことも、対面で消耗したことも、実際にやってみて初めてわかりました。
遠回りに見えますが、振り返ると「絞り込み」だったと思っています。
やってみて、合わないとわかって、別の方向に進む。
それを繰り返してきただけです。
向き不向きを知るのに、近道はないかもしれません。
ただ、「なんとなく消耗する」という感覚を無視しないことが、次の一歩につながると思っています。
通知が鳴るたびに「やだな」と思う。
仕事の前に気が重い。
MTGの前が特にしんどい。
そういう小さなサインが、向き不向きを教えてくれます。
当時の自分に言えるとしたら、「間違ってないよ、失敗しておいで」かなと思います。
失敗したから気づけたことが、ほとんどでした。
合わない仕事をやってみたから、合う仕事がわかった。
知識より先に、体験がありました。