私は昨年、職業訓練校に通いました。
半年間の、WEBデザイナー養成科。
職業訓練校に行くことを決めたとき、不安はほぼありませんでした。
友達がすでに行っていたので、なんとなくイメージがついていたからだと思います。
ただ、実際に行ってみて得たものは、想定していたものと少し違いました。
スキルとポートフォリオが目的で入ったのに、一番じわじわ効いてきたのは仲間だったという話です。
なぜ職業訓練校に行ったのか

当時、向いていない仕事を無理して続けていた時期がありました。
ストレスが積み重なって、気持ちに余裕がなくなっていました。
職場の人間関係も、自分ではうまくコントロールできていなかったと思います。
「もう限界だ」と思ったとき、副業で少し収入があったので、辞める決断ができました。
辞めてから、次に何をするかを考えた。
副業でライターの仕事は続けていました。
入稿やリライトをやっているうちに、「デザインも触れたら仕事の幅が広がる」と感じるようになっていました。
加えて、ポートフォリオがない状態では動きにくいとも感じていました。
スキルと、見せられるものを、ちゃんと作ろう。
そう決めて、職業訓練校に申し込みました。
申し込みはギリギリでした。

手に入れたかったもの:スキルとポートフォリオ

訓練校では、イラレ・フォトショ・WordPress・コーディングを学びました。
エンジニアになりたかったわけではありません。
「クライアントと話せる・要望を理解できるレベルの知識が欲しい」という目的でした。
実務で一番役立ったのは、HTML/CSSでした。
ライターでも、HTMLの調整が発生する場面は結構あります。
このスキルがある人とない人がいるので、できると重宝がられます。
「ライターなのにコーディングできるんですか」と言われることが今でもあります。
ポートフォリオも、訓練校で作りました。
それまで実績はあっても、まとめて見せられる形になっていなかったので、ここで整えられたのは大きかったです。

プロに何度も見てもらえる環境が、思ったより大きかった

独学でポートフォリオを作ろうとしたことがありました。
でも、進みませんでした。
何を載せればいいかがわからなかったからです。
訓練校では、複数の先生に何度も見てもらいながら作りました。
動線、言い回し、載せる作品。
そのたびにフィードバックをもらって、修正して、また見てもらう。
印象に残っているアドバイスが2つあります。
ひとつは「趣味を入れたほうがいい、人柄が伝わるから」。
もうひとつは「推しはGLAYですって書いていい」。
半分金髪という外見的に、クライアントに納得してもらえる説明になるそうです。(なるほど)
自力だと「関係ないか」と省いてしまうようなことも、プロに見てもらうと「入れた方がいい」と言ってもらえる。
この環境が無料で使えるのは、職業訓練校のかなり大きなメリットだと思っています。

第三者の目は本当に大事。
一番予想外だったのは、仲間だった

正直、人間関係にはあまり期待していませんでした。
でも訓練校には、Web業界を目指している人、キャリアチェンジを考えている人、副業から独立を狙っている人が集まっていました。
バックグラウンドはバラバラでも、「Webで仕事したい」という方向性が同じです。
授業の合間に話す時間が、思っていたより刺激になりました。
今も連絡を取り合っています。
たまに飲みますし、仕事の報告をし合うこともあります。
フリーランスになると、横のつながりが自然に減っていきます。
同じ業界で、似たような状況の人と話せる場所は、意識して作らないとなかなかできません。
あのタイミングで仲間ができたことは、今になって「行ってよかったな」と思っています。

期待してなかった分、余計にありがたいです。
訓練校のあと、どうなったか

訓練校を修了する前に内定をもらい、Web制作会社に入社しました。
ただ、入社前に聞いていた条件と実態が異なっていたため、短期間で退職することになりました。
当時は「なんでこうなるんだ」と思っていましたが、今振り返ると「よく耐えたな」という感じです(笑)
ディレクションに近い動きをする場面もあって、今の仕事に活きている部分があります。
無駄ではなかったと思っています。
訓練校で得たHTML/CSSの知識とポートフォリオは、今も使っています。
目的にしていたものは全部手に入りました。
そして、期待していなかった仲間まで手に入りました。
迷っているなら行って損はないと思います。
特にポートフォリオを一から作りたい人には、プロに何度も見てもらえる環境はかなり貴重です。
スキルを身につけたい人はもちろんですが、「少し立ち止まりたい」という人にも向いていると思います。
通うことで生活にリズムが生まれるし、同じ境遇の人たちと話せる場所にもなる。
がむしゃらに動くより、いったん整える期間として使うのもありです。